スマホもYouTubeもなかった時代。
夜になると部屋を暗くして、こっそり布団にくるまりながら聴いていた“深夜ラジオ”。
私が子どもの頃、父が毎晩ラジオを聴いていた記憶があります。AMのちょっとノイズ交じりの音、ハガキ職人たちの投稿に笑ったり、ジングルのメロディに胸が躍ったり――。
あの頃のラジオには、“誰かと繋がってる”という温もりがありました。
音しかないのに、想像がどんどん膨らんで、声の向こう側に“顔”や“空気感”を感じられる。
テレビよりもずっと親密で、自分だけの時間に入り込んでくるような不思議な魅力。
今ではポッドキャストや音声配信が主流になり、聴き方は変わったけれど、あの「声の文化」はちゃんと残っています。
ラジオに夢中になっていた頃の記憶。
たまには、静かな夜に“音だけの時間”を取り戻してみるのも、悪くないかもしれません。